Wednesday, October 28, 2009

FENN O'BERGと秋田 昌美

昨日はMetroにFENN O'BERGを見に行ってきました。FENNESZは坂本龍一ともコラボしている人で、Jim O'RoukeはくるりとかStereolabのプロデュースもしているシカゴの重鎮、PETER REHBERGはJohn Fruscianteも大好きと公言していた、ウィーンで実験音楽してる人です。その三人でユニットを組んでるからFENN O'BERGというわけです。

この分野のライブに足を運んだのは初めてです。面白いことに、冒頭の秋田 昌美 a.k.a. MERZBO(a.k.a.はalso known asの略です)の暴力的なノイズが終わった段階で、すでに僕の耳は死ぬ寸前でした。僕が今まで行ったライブやクラブの音量で一番大きかったです。全身が音圧で震えてました。地響きのような低音域と耳に刺さるような高音域が同時に襲ってきました。ひょっとすると彼は世界で一番音を歪ませる技術を持ってるんじゃないでしょうか。楽器も自作でしたし。次の日まで耳鳴りがするって相当ですよ。彼が演奏を終えた後の静寂が新鮮でした。普通演奏を終えるとすぐ拍手が始まったりするんですが、昨日の場合は彼が終えた後しばらく沈黙が続いて、彼が軽くお辞儀をしてそれから拍手が始まりました。たぶん僕も含めてみんな、彼ならまだ何かしてくるに違いないという雰囲気を感じ取っていたからでしょう。それくらいすさまじいものでした。

イヤホンの人は音量に注意してください。




FENN O'BERGは秋田 昌美で体力を消耗しすぎてきちんと聞けませんでした。大体1時間くらいプレイして、それぞれMacbookで音を作ってるようでした。ギターも使ってました。こっちのノイズはもっと管理されたノイズでした。秋田 昌美が音のモンスターを召還しているとしたら、FENN O'BERGはそれを調教しているといった感じです。



あわせて2時間半ほどでしたが、こういう音楽にMetroが満員になるほど人が聴きにくるってすごいですね。カップルできてる人もかなりいたので驚きました。僕は偶然にも一番音がでかいところに立ってたんですが、僕の後ろの人なんかスピーカーの目の前に腰かかけて、気持ちいいのか目を閉じて向こうの世界に行ってました。それをみて、僕にも知らない世界がまだまだあるなと感じました。

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